高次脳機能障害 失行 失認    

Higher brain dysfunction  
Loss of function Loss of recognition

 環境や自己の要求に対し適切な行動選択し、行為や目的活動を正しく導くのが高次脳機能の役割

 高次脳機能への関りでは行為、動きを援助しskillを高めるよう関わる

 実践的行為そのものが対象の一定の性質や特性の関係性を認識する手段となる。外的な実践的行為 や運動試行の内面化と蓄積が高次脳機能となる

 例えば手指失認では母指や示指を正しく呼称できないことは後に関わる。拙劣な指の動きが問題となる。母指が母指としての役割を果たす。示指が示指として役割を果たす。小指が小指とせての役割を果たす。スプーンを持つ、ペンを使う、ハサミを使うそれぞれ固有な課題に対し、5本の指のそれぞれが固有な役割を果たすよう援助する。手指失認では課題を正確に効率的に遂行できるよう援助する。skill movementを促すことが有効な関りとなる

 脳内情報の操作はfMRI、PETなどにより活動する領域が、視覚化できるようになってきている。複雑な指の運動を行った時に活動する部位が、脳内で計算や空間的イメージを求めた時に活動する。脳内の情報処理において外側運動前野や前補足運動野、基底核、小脳などの運動関連領域の活動が認められる

 動きと脳内活動は関連し、脳内活動は動きを導き、動きは脳内活動を表す。よって、動きを援助することは脳内活動援助することにつながる

 高次脳機能に問題がある者は、動きや対象操作が拙劣になる。動きの拙劣さは脳内活動が不活動や過活動,偏り、スイッチングがなされない等々の問題と直接関連する。

 高次脳機能障害のある者の動きは定型的で限定されている。神経活動も限定されたパターンの活動に陥っている。障害は目的活動や課題において明確に表れる。目的活動や課題の遂行が正確に効率的に成功するよう動きを導く。目的活動、課題の遂行とともに動きが変わることで神経の活動パターンを変えられる。

 発達において触覚が視知覚を導く。触覚や視知覚の後に言語が獲得され意味、符号化される。触覚は動きによって発生する。skill movement(組織された動き)が触覚に識別を与える。動きが高次脳機能に先行する。高次脳機能は巧緻的動きや課題を成功に導き、巧緻的動きや課題の成功を導き高次脳機能の働きを高める。

 観念失行でも道具をskillfulな使用を促し課題の成功を援助する。後に道具と言語の関連、意味、符号化を援助して行く

 半側視空間無視でも手を非麻痺側空間から麻痺側へ段階的にゆっくり移してゆく。塗り絵や積み木を重ねる等の比較的小さい課題の遂行が援助しやすい。塗り絵ではムラなく濃く綺麗に塗るよう励ます。